「洋画」とは、「西洋画」や「西洋絵画」とほぼ同義の言葉で、ヨーロッパで発展した油絵や水彩画等の絵画技法を用いて描かれた絵を指します。明治時代以降、洋画は西洋技術の一環として本格的に日本に伝わり、それまでの絹や紙に墨、顔料、染料を用いて描く日本伝統の絵画様式「日本画」をしのぐ勢いで、日本に定着していきました。
日本の洋画家たちは、次々とヨーロッパに留学し、絵画技法を学ぶとともに当時の流行を鋭敏に感じ取り、それを日本に持ち帰りました。そして、さらに日本ならではの洋画、ヨーロッパの借り物ではない洋画とは何か、という自問自答を続けながら制作に打ち込みました。
多摩信用金庫(たましん)の所蔵する美術品には、明治、大正、昭和の優れた洋画家の作品が多く、日本近代美術の流れを俯瞰することができるほどです。また、倉田三郎のように多摩を中心に活躍した洋画家の作品も数多く含まれています。たましんが誇る洋画を集めた本展において、画家ひとりひとりの個性と創意工夫を感じ取っていただければ幸いです。
1.展覧会名 「たましんの洋画[併設 彫刻・工芸コレクション]」
2.会場 たましん歴史・美術館
〒186-8686 東京都国立市中1-9-52
3.会期 令和3年(2021)1月16日(土)~3月14日(日)
4.開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)
5.休館日 月曜日、祝日
6.入館料 一般100円(※中学生以下無料)
7.展示総数 約50点
8.主催 公益財団法人たましん地域文化財団
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