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たましん地域文化財団

コレクションの礎(いしずえ)―倉田三郎・佐藤多持・関頑亭―

更新日:2021年9月10日





 多摩信用金庫(たましん)が、多摩地域の芸術・文化の向上を目的とした活動に力を入れ始めたのは、創業40周年を迎えた昭和48年前後までさかのぼります。この節目を記念して、たましんは、後に「たましんギャラリー」の名で親しまれるようになる「たましん展示室」を、本店内に開設しました(昭和49年)。当時、まだ多摩地域には公立の美術館というものが一館も無かったことを思えば、これは大きな決断であったと言えます。この決断を強く後押ししたのが、長らく多摩を拠点として活躍していた洋画家の倉田三郎、日本画家の佐藤多持、彫刻家の関頑亭の三人でした。


 多摩には、作家たちが堂々と展示を行うことのできるギャラリーや美術館が無い。多摩で制作に励む数多くの作家たちに発表の場を与えてほしい、という三人からの切実な訴えを受け、「たましんギャラリー」、さらに昭和62年に国立に「たましん美術サロン」(現在の「たましん歴史・美術館」)が開設されたのです。

地域に根差した金融機関の責務として、積極的に文化貢献事業を行おうとするたましんの姿勢に賛同した三人は、率先してギャラリーに自作を出品し、さらにまとまった数の作品を寄贈するという形で、たましんの文化事業を援助しました。


 たましんはまとまった美術品コレクションを有する全国でも稀な信用金庫ですが、このコレクションの成立も、三人の存在なくしては語れません。三人の作品を所蔵しているのは勿論のこと、三人と交流のある作家や、三人に師事した作家たちが、こぞってギャラリーで個展や団体展を行った結果、多摩で活動する主要な作家たちの作品が、軒並み〈たましんコレクション〉に集結する形となったのです。


 本展では、このように〈たましんコレクション〉の成立に強い影響を与え、また、たましんの文化事業を力強く応援し続けた、倉田三郎、佐藤多持、関頑亭三人の作品をあらためてご紹介します。国内外を旅し、その土地に生きる人々の姿を穏やかな風景の中に描きこんだ倉田三郎。水芭蕉というモチーフに世界の真理を見出し、唯一無二の画境に達した佐藤多持。仏に対する篤い信仰心を、時に厳しく、時に優しい形で彫り表した関頑亭。三者三様、強い個性と独自の哲学をもって制作された作品の数々をお楽しみください。


(1) 展覧会名 コレクションの礎(いしずえ)―倉田三郎・佐藤多持・関頑亭―

(2) 会  場 たましん美術館

(3) 会  期 令和3年(2021)8月28日(土)~12月19日(日)

前期:8月28日(土)~10月24日(日)

後期:10月30日(土)~12月19日(日)

(4) 開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)

(5) 休 館 日 月曜日

9月20日(月・祝)は開館し、翌21日(火)を閉館とする。

展示替え期間(10月25日~10月29日)

(6) 入 館 料 一般500円、高校生・大学生300円

以下の該当者は無料

・中学生以下

・障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方

(1人まで。障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)

・「たましん美術館PASSPORT」をお持ちの方

・多摩らいふ倶楽部会員(本人とお連れの方1人まで)

・シニア・スクエア会員(本人とお連れの方1人まで)

(7) 主 催 公益財団法人たましん地域文化財団









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