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たましん地域文化財団

うつろいの星 吉山明恵展(地域貢献スペース/立川)


多摩信用金庫本店2階ギャラリー(地域貢献スペース)では、吉山明恵(よしやまあきえ、1992-)による個展「うつろいの星」を開催いたします。


吉山の制作には、地上に存在するあらゆる自然物がそれぞれに記憶や感情をもつという考えがベースとしてあるといいます。私たちにとって身近な自然物の動き、形態の変化に目を向け、それらが持つ経験や連綿と続く時の流れのイメージをとらえた絵画作品を手がけてきました。


吉山の絵画は、ひと目見た瞬間にはその画面について言語化しがたく感じられますが、それは見る者を拒むようなたたずまいではありません。透明感のある色彩と描線は画面全体の流動感をもたらし、有機的な温かみを感じさせます。そして、画面を構成する線、色彩、形態が重なりあい、またせめぎあう様は、それらの要素の運動が絶え間なく継続されゆくことを予感させるようです。


本展では、作家が多摩美術大学大学院を修了してから制作した新作の絵画、ドローイングが出品されます。作品同士の連関を意識した展示構成にもご期待ください。




《浦島太郎のつるとかめ》
《とまとの蔕(へた)》

作家より

「うつろいの星」は変わり続けるものについての小さなメモによって構成されています。


この星のあらゆるものが感覚と記憶を持ちます。

貝が海の耳であり土が大地の肌であるように、自分の感覚器官を万象に包摂させて日々を過ごせたらどんなにしあわせだろうという無我への憧れが私にはあります。

制作では、波や風、トマトの蔕(へた)の影といった不定形のものたちがうつろいながら時を過ごす、その輝きのようなものを画面に収めました。フォルムのユーモアを何より大切にしています。


岩絵具やテンペラなど古くから使われてきたメディアを用い、幾らかの対立項、例えば「非具象と具象」「瞬間と永遠」「ミクロコスモスとマクロコスモス」といったテーマについて考えています。



 


企画概要

うつろいの星 

会期|2022年10月31日(月)〜12月9日(金)

利用可能時間|午前7時〜午後10時

入場料|無料

会場|地域貢献スペース(多摩信用金庫本店本部棟2階北側通路のギャラリースペースです)

〒190-8681 東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店2階

お問い合わせ|042-526-7788(たましん美術館)


出品作家

吉山 明恵 よしやま あきえ

1992年生まれ

2019年 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2021年 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域 修了


展示|

2019年 第42回東京五美術大学連合卒業・修了制作展(六本木・国立新美術館)

2021年 第44回東京五美術大学連合卒業・修了制作展(六本木・国立新美術館)



 


会場は、たましん本店2階です。たましん内エスカレーターおよびエレベーターでお上がりください。

グリーンスプリングス2階と直結しており、同エリアの噴水のある広場に面しています。




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